新規上場・IPO投資に強くなる方法

KxShareの渡辺です。

IPO、ちゃんと見てますか?

早速ですが、このコラムを開いてくださってる方は、投資やIPO等に興味がある方だと思います。IPO投資というと、多くの初値予想サイトがあり、そのサイトでは、銘柄についての初値予想がされています。しかし、どのような会社、どのような人が運営をして分析をしているか把握したうえでサイトを見ている人はほとんどいないと思います。

一方、IPO投資、新規上場銘柄というと、昔から、抽選にあたった、外れたなどと、抽選に当たれば儲かる、外れたら当たるまで挑戦する、当たるようにたくさんの証券会社の口座を開いて窓口を広げているなどと、新規上場銘柄をいかにして手にするか、そのような議論が個人投資家の間で繰り広げられていました。

そして、投資家たちは、上場するやいなや、盛り上がりのある銘柄に張り付いては売買を繰り返し、投資ではなくマネーゲームを繰り広げる、そのような世界を私はみてきました。

本来は企業価値のフェアバリューを自分なりに定め、企業の成長性や、将来性に投資をしていくはずが、一時の金儲けのためのマネーゲームに多くの個人投資家が巻き込まれていく様子を見て、個人投資家でもしっかり分析する手法を身につけてもらいたい、そのような考えから、このコラムを書いております。数回にわたって書いていきますので、フォローしてご覧になっていただけますと幸いです。

 

じゃあIPOはどうやって見たらいいの?

IPO投資について、どのように分析をするのかという方法の一つを、弊社のIPOアンケートツール「IPO Consensus」を用いて説明していきたいと思います。あくまでも分析手法の一つにすぎません。また初心者向けになっていることもご容赦ください。

IPO Consensusは、周りの投資家が新規上場予定銘柄についてどのような考えを持っているか見ることができるサービスツールになります。いくらであればフェアバリューであるか、いわば適正価値がいくらかということについて、その数字と根拠になる考えを記入することで、周囲の投資家の考えを覗くことができます。

テーマにある「新規上場・IPO投資に強くなる方法」でございますが、数回に渡るコラムのゴールを、「初値予想サイトなどを見ずに自分自身の力でIPO銘柄について分析する」と目標設定したいと思います。

それではいってみましょう。

 

IPO Consensusの使い方ガイド

Step1

まずは、IPO Consensusにアクセスします。アクセスすると、上場承認された会社名がずらりと並んでおります。IPO Consensusのトップページでは、会社名、目論見書、財務データ、ホームページへワンクリックで飛べるようになっております。上場済みの会社につきましては、想定価格、初値、現値の数字も一目で見られるようになっております。

 

Step2

次に、アンケート画面についての説明です。「2. アンケートを入力してみる」の画面では。会社概要、アンケート入力、アンケート一覧がわかりやすく見られるようになっております。なお、アンケート記入前につきましては、アンケート結果の内容はモザイクがかけられており閲覧できなくなっております。会社概要については常時みられますので、ここの項目で会社内容やオファリング(案件)の概要についてざっくり把握することが可能になっております。

 

Step3

入力後は、「5. 業績予想を入力してみる」の図のように、フェアバリューである株価(アンケートに答えてくださった方の統計値)とファンダメンタルズ分析の内容について、モザイクが外され、右のページのように見られるようになります。(承認までに少々お時間をいただくことご了承ください)

 

Step4

ここからはアンケート入力の中身に移っていきたいと思います。
青いボタン、アンケート入力を押していただくと、「3. アンケート入力①」の画面にまいります。ここでアンケートを記入しなから、自分自身の会社に対する考えと、会社のファンダメンタルズについて整理をしていきましょう。

トップページの目論見書のボタンをおして、目論見書の画面を用意し、財務データのボタンを押し、財務データも取り出してみましょう。

目論見書の中には、会社の事業内容や、オファリングの内容、会社が自身で把握しているリスクなどについての記載があります。目論見書については、ぜひ読む習慣をつけていただきたいと思います。会社の現在に至るまでのこれまでの経歴や、株主の状況からは社長含めたマネジメントの交友関係や、これまでの苦悩など、ホームページ等からは計り知れない様々な背景が浮かんできます。

そして財務データは直近の会社の売上の伸び、利益の伸びなどを確認します。利益率の高さ、成長率の高さあるいは安定性など評価すべきポイントもあれば、逆に成長率が鈍化していたり、利益率が悪化していたりする懸念ポイントも見えてくるでしょう。

比較対象企業については、新規上場予定の概要を把握した後に、調べてみます。インターネットで類似企業について調べるケースもあれば、四季報などを利用する手もあるかと思います。ここで、比較対象企業のバリュエーションを参考にし、例えばPERを比較対象企業A社、B社、C社それぞれあぶりだし、その平均値を新規上場予定銘柄の適用PERとして参照するなどすればいいかと思います。(ざっくりとお伝えしており、方法は1つではないことご了承ください)

EPSには来期の会社の業績予想を参考にだすケース、自分自身で想定EPSを出してみるケースなどあると思います。会社の業績予想については、上場のプレスリリースと同タイミングでHP上にて出している会社もありますので、ご覧になってみてください。

 

Step5

こちらの画面は、実際に、このIPOのファンダメンタルズ分析を行った結果。セカンダリー(上場後に)いくらの株価であれば投資するのか、あるいはいくら以上だったら投資しないかという整理をします。

 

最後に

以上で、IPO Consensusを使った企業分析の基本のきについてお話をいたしました。

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