新高値銘柄投資法

KxShareの磯野です。今回のテーマは「新高値銘柄投資法」です。以前のコラム「テクニカル分析で株式投資の勝率アップ?」の中で紹介したテクニカル分析とファンダメンタル分析の合わせ技の一つです。
この手法は実際に私も活用しており、10倍株(テンバガー)を探し当てたこともあります。もっとも私自身は株価が3倍になった時点で喜んで売ってしまい、残りの7倍分は取り逃したのですが。。笑
なぜ新高値銘柄なのか?
新高値銘柄とは株価が上場後の最高値を更新した銘柄を指します。一見すると新高値銘柄の株価は高値圏にあり新規の投資は尻込みしてしまうかもしれません。しかし、株価が上昇しているということはそれを支える好材料があるということでもあります。さらに上場後の最高値を更新しているという点も重要です。上場来最高値を更新しているということはその会社が今までとは別次元の成長を成し遂げつつあるということを示唆しています。
一方で株価が新高値を超えられない場合は、会社自体の本質的な変化ではなく市場サイクルに伴う周期的な変化である可能性が高いといえます。例えば海運、資源、半導体、金融といった市況産業では市場のサイクルに合わせて株価が上下する傾向があります。こうした市況産業においては株価が過去最高値付近に来ていると過去と同様にそこが業績・株価共にピークとなる可能性が高くなります。会社の本質自体が変化しているわけではないので、業績・株価とも過去最高値を更新することは難しいのです。
ファンダメンタル分析の必要性
株価が新高値を更新したという理由だけでその銘柄を買うことは危険です。株価は基本的に企業の業績や将来の成長性を織り込んで動くものですが、時としてあまり合理的でない理由で動くことがあるからです。
例えば、ネットの掲示板でA社の開発した新型接客ロボット「ポッポー君」がテレビで取り上げられ、それがきっかけでA社の株価は新高値を更新したとします。しかし、マスコミは「ポッポー君」が話題として面白いから取り上げただけです。実際の「ポッポー君」は価格が200万円もするのに、注文を捌くスピードが遅く人間のように気を利かせた臨機応変な対応もできないため自給1,200円のバイトの方がよっぽど使えるということであまり売れませんでした。そして、決算発表後のA社の株価は暴落してしまいました。
こうした事例はよくあるので、新高値を更新した銘柄についてはその変化を裏付ける業績の成長が実際に伴っているのかを確認することが必要です。ここは四半期決算や月次のKPIを確認したり、実際にその会社の製品やサービスを自分で使ってみたりすることが有効です。
新高値を達成したうえで、それを裏付けるファンダメンタルが伴っているならばその銘柄は本物の有料成長株である可能性が高いといえます。。
参考書籍
今回ご紹介した「新高値銘柄投資法」はこちらの書籍を参考にしています。興味を持たれた方はこちらもおすすめです。
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まとめ
- ・株価の新高値は会社が別次元の成長を示唆している。
- ・株価は合理性のない要因で動くこともあるので新高値だけに飛びつかない。
- ・新高値の背景にあるファンダメンタルを分析すべし!
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