自分の最高を引き出す考え方 ~前編~

皆さまご無沙汰しております。ヘッジファンドのスタートアップであるKxShare株式会社の東條でございます。
入社から3カ月。
ここだけの話、小生、少々もがいておりました。
金融の言葉が全く分からない人間が、金融のプロが集まる場所に身を移すとどうなるか…という壁にぶち当たっておりました。
というのも、ふとしたある日、気づくわけです。
「あれ、この人たちにどうやって追いつくんだ?追いつくどころか、日々差は広がっていく一方じゃないか…?」と。
最初はいいんです、周りとの差が分からず「頑張ろう、追いついてやるぞ!」と張り切っているので。
この気づき、ポジティブに捉えるならば、すごさが分かるほどに成長したとも言えるのですが…
そう思えない時があることは、皆さまもご経験あるのではないでしょうか。
小生の場合、2カ月が過ぎた頃に、その差を強烈に痛感しました。
しかし来たる今日、前向きに日々を積み重ねられるようになってきました。
その思考変換のきっかけとなった一冊の本を皆さまにご紹介したいと思います。
それがコチラ↓
「自分の最高を引き出す考え方」
著者は布施努氏。
スポーツ心理学の博士ですね。実はこの方、小生が社会人野球で選手としてプレーしていた際に、メンタルコーチとしてお世話になっていた方です。
現在はアスリートや学生スポーツ・実業団など、個人や組織の力を引き出すプロフェッショナルとして注目されており、スポーツだけでなく、ビジネスにおいてもスポーツ心理学の理論・手法を用いたコンサルタントも行っております。
今回は布施氏の著書「自分の最高を引き出す考え方」に書かれている6つの大事なことを小生自身の経験・考えを交えながらご紹介していきます。
壁にぶち当たっている営業パーソンの一助となれば、という想いで綴らせていただきます。
皆さんの中に眠っている「自分の最高」を引き出し、新しい自分に出会う「考え方の技術」を身につけるきっかけとなれば幸いです。
それでは参りましょう。
【縦型比較思考】
東條まとめ
・自分がコントロールできるのは自分だけ
・縦型比較と横型比較
・横型×足し算ではなく、縦型×逆算で目標に挑む
・やみくもな頑張りは残念な結果を生みやすい
まずはじめに、「縦型比較思考」について綴られています。
これは即ち、横(周囲)と比較するのではなく、縦(将来なりたい自分)と比較しましょうといったことになります。
小生、この時点でハッとなりました。
今の自分、周りと比較していないか…?どう追いつく・どう追い越すかって、横と比較しているよな…と。
悩んでいる時って、こうなりがちですよね。
ポジティブな時、「自分にはこういう武器がある。ここで勝負してやるんだ、自分はこうやって戦うんだ!」と考えられますよね。
自分のことがよく見えていて、自分がどう進むべきか将来の自分へと突き進んでいる状況かと思います。縦ですよね。
しかしネガティブ・悩みを抱えている時は前述の通り「この人たちにどう追いつくんだ、何も上回れない、あれもこれもやらなきゃ…」という状況になりがちです。
1カ月前の小生も、まさしくこの状態でした。
このように、周囲と比較してあれもこれもやろうとしている(他者が起点)状況が
横型×足し算 の思考です。
そうではなく、将来なりたい自分を描き、そこに対してどうすれば辿り着くかをイメージして行動すること(理想の自分が起点)が 縦型×逆算 の思考となります。
周囲に追いつこうというやみくもな頑張りは、残念な結果に繋がりがちです。
将来像から逆算で今の自分を見てみると、今やらなくてはいけないことが見えてきます。
やるべきことが見えている、こういった状況を作り出すことが重要だということですね。
また、先人の方から話を聞く重要性についても述べています。
登山をするにあたって、その山を登ったことがない人に相談したら「やめておけ」となるでしょう。山を登り切れていない人なので、そう言うのは当たり前です。
ではなく、実際にその山を登って山頂の景色を知っている方(先人)に話を聞きましょう。
自身が目指す分野で活躍している先人の話を聞くことで、自分なりのスタイル(登り方)が見えてくるとのことです。
「自身のスタイルを作ることは成功への必要条件」とも述べており、続いての章ではこうしたスタイルの形成について触れています。
【役割性格】
東條まとめ
・自分自身をしっかりと知る(見える化)
・自分がコントロールできることを整理する
・なりたい自分像を演じる
この章で小生がお伝えしたいことは
・監督が求める選手像を演じる
・会社が求める役割を演じる
ということで、自分に足りないところは“演じる”必要があるということです。
制服・ユニフォームを想像してください。小生の前職がJR東日本でしたので、その時を例にお話します。
「なぜ制服・ユニフォームを着るのでしょうか?」
こんなことを考えたことがあります。その答えとしては、「その組織の一員であるということを意識づけるため」です。
役割性格の観点から述べると、制服を身にまとうということは「東條航」ではなく「JRのイチ社員」を演じるということ。
つまり、制服・ユニフォームは公私のスイッチを切り替える為にある。
「クレームは個人(東條航)に言われているのではない、会社(イチJR社員)に言われているんだ…」
小生は着替える際にはいつもこのようなことを言い聞かせておりました。
社員それぞれに役職があると思います。その組織が求める役割を演じ切ることが大事ですよね。
キャプテンを任されたなら、理想のキャプテン像を演じる。
駅員を任せられたなら、良い駅員を演じる。
そのように演じていくことで、自然とその役割に必要なスキルが身についていく。またそうしているうちに自身のスタイルが確立されていくというのです。
なりたい自分を描けたなら、その将来像に必要な自分を「演じて」いきましょう。
【ダブルゴール】
東條まとめ
・目標設定にはスキルが必要である
・「大きな目標」と「小さな目標」
・小さな目標に生き方が出る
・「最高目標」と「最低目標」
目標が作れない…皆さんはこういった状況に陥ったことはありますか?
小生は少し前もそうですし、野球引退後の駅員生活時にもありました。
野球をしていた時は、打率3割・HR10本など具体的な数字目標が浮かび、目標設定に苦労した記憶はほとんどありませんでした。
しかしビジネスの世界に入った途端、大体の数字も見えてこない&何に注力したらいいかも分からず、目標が立てられない日々が続きました。
そんな状況を救ってくれたのが布施氏の「ダブルゴール」という考えでした。
大きな目標に対して、小さな目標を作る。ダブルゴールの大枠です。
1億円稼いでやるー!と意気込んでも、いきなりはできませんよね。
100万・500万・1000万・2000万…いくつもの通過点があるわけです。
小生はその小さな目標が立てられていませんでした(縦型逆算思考ではなかったということも原因ですが…)。
もう少し細かくお話しすると、
転職後すぐは大きな目標に対して動き始めていたので、ワクワク感などが上回っていました。しかし、目標が大きすぎるため、頑張っても一向に近づかない(ゴールが見えない)状況にモチベーションが下がり始めたといった具合です。
重要なことは「小さな目標を達成し続ける」こと。
小さな目標をいかに設定し、毎日をどう過ごすかで結果は大きく違ってきます。そして、この小さな目標にこそ生き方が出るというのです。
布施氏は自分がコントロールできる内容で設定する目標を「最低目標」としています。
余談かもしれませんが、小生は自身の人生をドラクエに見立てて考えることが好きです。
ドラクエでレベルを上げる際、はぐれメタルに遭えるかどうかは自分ではコントロールできません。ただ、10回バトルするといったことは歩き回るか「くちぶえ」さえ吹けば必ずできますよね。
営業も同じく、アポが取れるかは相手がいる以上コントロールできません。ただ、10回以上架電するといったことは自分次第で必ずできることです。
このような具合で小生は小さい目標・最低目標を設定することができ、やるべきことが明確となりました。そのことにより、明らかに日々のクオリティが向上しました。
パルプンテな毎日ではありますが、自身のやるべきことに注力し、着実に将来なりたい自分へ歩みを進めたいと思っています。
本コラムをきっかけに、皆さんも自分の本質的な目標・ビジョンについて再考してみてはいかがでしょうか。
読んでいただいた方々にとって、良いきっかけとなることを願いながら、本日はここまでとさせていただきます。
ほなまた。
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